こみち という言葉
「こみち」
と読まれる漢字、
いくつか違うものがあります。
それぞれの意味が気になって、インターネットで検索したところ
小道、小径ともに同じページに載っていました。
1【名】
⑴幅の狭い道。また、横道。わき道。
⑵6町を1里とする里程。
2【形動ナリ】
⑴気の小さいさま。
⑵金銭にこまかいさま。けちくさいさま。
など、いくつかのページで、同じような説明です。
さらに「こみち」と読む、
小道も、小径も、そして小路も、ほぼ意味は同じように使われるようで。
道、径、路、それぞれの字が持つ意味があるので、それによって使い分ける方法も
あるようです。
いろいろ調べてみると、面白いですね。
そして、私が気になったのは、小道(小径)を形容動詞で使うと、
気の小さいさま
けちくさいさま
という意味になるところ。
音楽をやっている方は大抵、人前に出て発表したり、表現したりが、
程度の差はあれ、好きだと思うのですが。
私もやはり、
人の前で演奏したい、表現したいという気持ちがあって
演奏活動をしているところは、あります。
ただ、演奏、というのは自己表現でもあるけれど、
ある作曲家の想いや考え、感じたこと、伝えたいことなどなどを
五感で感じられるものにして他の人に届けること。
そして自分以外の人たちと、
作曲家の表現したいことを演奏を通して
共有できた時の喜びが、とても大きい!
自分というものが溶けて、私と他の人と音楽が、一体となったような感覚になるのです。
この感覚は、たまにしか味わえないのですが、
本当に素晴らしくて、
自分も表現者として、演奏を続けていこうと奮闘しているのです。
話が逸れました。
人前に出るのは、音楽家としては結構好き、な方ですが
気は小さい、かもしれません。
このブログのタイトルを決めてから、小径の他の意味を知り
なんだか、可笑しくなりました。
私も人前で演奏活動などさせてもらっていますが、
どちらかと言えば、気は小さい方で。
言いたいことはあるけれど、あまり話すのは得意ではない。
人前に出たいけど、目立つと恥ずかしい。
どっちなんだ...。
という感じの自分。
出たいのか、出たくないのか。
何か言いたいのか、言いたくないのか。
自分でもよくわからなくなることは、多々あります。
でも気が小さくて、普段はあまり言いたいことも言えずにいるからこそ、
音楽を通して、自分を伝える。
自分を、音楽を通して表現している。
かもしれません。
大勢の前で演奏する本番があるときは
気が小さいゆえ、こんなので大丈夫かしらと
四苦八苦しながら
時間を作って練習を重ねて。
舞台に出るときは、気の小さい自分を忘れて、
えいやっ、と音楽の中に飛び込む感じ。
もしくは、信じて身を委ねる感じ。
本番では、気の小さい自分のまま何とかしようとすると
何とかならないので、ここは思い切っていくしかありません。
普段の日々は、気の小さい自分を
慰めたり励ましたりしながら進んでいる私に
ぴったりなブログタイトルだったな、と発見したのでした。
いつかは この「こみち」
大きな道、に繋がっていくのでしょうか。
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